2021.01.28 Thursday
スポンサーサイト
| - | | - | - |
2008.09.01 Monday
窓
2008.04.09 Wednesday
桜と猫 宮部みゆき「天狗風」
今年の桜はなかなか開花せず、やきもきしていましたが やっと満開になりました。 でもあいにく今週は天気が悪そう。 早く散ってしまいそうで心配です。 昼間の空にふわりと浮いている、 柔らかな霞のような桜も美しいですが、 夜桜には抗いがたい魔性の魅力があります。 夜のひんやりとした空気の中、 薄い氷のような、硬質で透明感を帯びた桜の花。 見上げていると、そこだけ時間がとまってしまったような、 ちょっと恐ろしいけど、どんどん引き込まれていく感覚があります。 桜と猫で印象的な物語といえば、 私の大好きな宮部みゆきさんの「天狗風」。 ここでは、桜は神隠しという魔界への入口に使われています。 そして、魔物と戦う、神の化身のような3匹の猫が登場します。 イラストはそのなかの“和尚”と呼ばれる猫を描いてみました。 彼がもっている棒は、錫杖(しゃくじょう)です。 これが、物語のラストに象徴的に使われています。 結構な長篇ですが、気がつけば寝る間を惜しんで 一気に読んでしまうような小説です。 桜の季節に読んでみるのにはぴったりかと。ぜひ! おまけ---近所の夜桜 まさに満開!時々はらはらと暗闇に舞う桜吹雪。。本当に綺麗でした。 JUGEMテーマ:オススメの本 2007.11.13 Tuesday
黒猫
夢枕 獏さんの、“陰陽師”シリーズがとても好きです。 文庫で何冊か持っていて、ふとした時に読み返しては、 描かれている平安の時代の光と闇の雰囲気や、もののけ達の息遣い、 清明と博雅の掛け合いなどを、ゆっくり味わうように 楽しんでいる物語です。 その陰陽師シリーズのなかの“白比丘尼”という編に 黒猫が出てくるシーンがあります。 清明が博雅に、ちょっとしたお願いを伝えるため 黒猫の姿をした式神をはなつのです。 夜明け、眠っている博雅の枕元に座り 爛々と輝く緑の目をもつ黒猫が、清明の声で 博雅に語りかけます。そして、話終わると ぽん、と、博雅の頭の向こうに跳ね、消えてしまう。。 神秘的な黒猫の描写が映像的に印象に残っている場面です。 黒猫ってかっこいいなーって思います。 なにか、そういう不思議な力も持ってそうだし。。 ちょっと彼氏にしたいタイプ(笑)かもしれません。 |
CALENDAR
SELECTED ENTRY
CATEGORY
ARCHIVES
PROFILE
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
LINKS
MOBILE
○このサイトについて○
画像および記事の無断転載は一切お断りいたします。 記事と無関係、および不適切なコメントは断りなく 削除します。当サイトはリンク・フリーでございます。
管理人のもう一つのサイト彩々庵も、よろしければ御覧ください。 管理人へのメール等詳細はプロフィールを御覧ください。 ツキイチ おえかき部
SEARCH THIS SITE
OTHER
|