2010.12.24 Friday
長靴をはいた猫
超スタンダードな猫が主役の童話。 実は、猫よりも西洋のお城と 「リボンの騎士」的お帽子を描くのが ことのほか楽しかったです。 あこがれでした。この派手なお帽子。 猫さんが肩に担いでいる袋のなかには ウサギが入ってます。 ちょいブラックですが、来年の干支的意味合いも ある作品になっとります 以上、計10点の「物語の中の猫」作品を アップして参りました。 個展の時に、絵を見てくださった方に この本読んでみるわ、とおっしゃっていただけた事が なによりうれしかったです。 こちらのご覧いただいた方のなかにも 題材にした本を手にとっていただければ 幸いです。おつきあいいただき、ありがとうございまし おつうはん要項、25日か26日にアップ予定です。 遅くなりすいません!あと少しお待ちを。 2010.12.23 Thursday
マザーグースの歌
2010.12.22 Wednesday
“陰陽師” 夢枕 貘
外を歩いていて、時々細いブロック塀の上など、 あきらかに居心地の悪そうな所で、 きっちりと香箱を組んでいる猫を見かけることがあります。 それは何か、その場所から特殊なエネルギーが出ていて、 それを受信しているようにも見えたりします。そしてその場所は、 異界への入口ではないかと思えてしまうのです。 「陰陽師」では、かの有名な安倍晴明が、数々の怪異を解決するのですが、 その時使うのが式神です。それは精霊であったり、動物であったりし、 その中には黒猫もいます。この式神、メッセンジャーになったり、 虎のように大きくなって乗り物になったりと、なかなか活躍します。 世の東西を問わず、猫と異界とは セットで描かれていることが多いように思います。 それは、猫には人は触れることのできない領域と、 接触できる能力があるのでは?と思わせる何かがあるからです。 彼らが奇妙な場所に佇み、何にもない所を凝視したりする時、 私達は別の世界の存在に思いを馳せてしまうのです。 2010.12.21 Tuesday
“天狗風” 宮部 みゆき
この物語ほど、猫たちが本当の意味で大活躍するものは ないのではないかと思います。 人間の主人公とともに行動し、最後には邪悪な存在を消滅させるのは、 見た目はみな普通の猫たちなのです。 宮部みゆきの物語には、よく人間の本質にある暗い部分が、 リアルに描写されます。それは時に読み手の心をヒリヒリとさせます。 しかし、同時に彼女はかならずパンドラの箱の底に残された “希望”のような存在も描きます。 それはよく少年の形をとって表現されるのですが、 「天狗風」では小さな虎猫の姿をしているのです。 この鉄という猫、なりは小さいですが、口は達者で、 なんと狸のように見たものに変身できたりします。 鉤尻尾に白足袋というラッキーチャームを身につけてた鉄と、 主人公・お初が江戸の町をデートする様子は、なんとも楽しげでうらやましくなります。 そして、私も猫になって鉄と一緒に江戸の町を彷徨いたくなります。 屋根伝いに眺める江戸の町や人々は、さぞ面白いだろうなあと思うのです。 実は以前絵のネタにとりあげた「天狗風」。 今回どうしようか悩んだんですが、猫の登場する物語で 一番猫活躍率が高いものなので、違う場面を描くことにしました。 2010.12.20 Monday
“猫が死体をつれてきた” シャーロット・マクラウド
色々な猫ブログを拝見していると、意外と甘党の猫が多いことに驚かされます。 ケーキやパンに目の色を変える猫、あんこをおいしそうに食べる猫…。 「猫が死体をつれてきた」に登場する猫のエドモンドも、そんな甘党の猫です。 近所の保安官の事務所で、保安官と一緒にジェリードーナツ(これまた甘そう!)を 分け合って食べるシーンにはびっくり。でも、一人と一匹が仲良くドーナツを食べる姿は、 なんともほほえましく幸せな光景です。 このエドモンド、ドーナツを食べるだけでなく、殺人事件の被害者である アングレー教授のかつら!をくわえて帰ってきてしまったりします。 ドーナツのようにおいしくなくとも、彼を魅了する何かがあったのでしょうね。 でも、飼い猫が人様のかつらをもって帰ってしまったなら、 飼い主はかなり困ってしまいますね。たとえ持ち主がわかったとしても、 返すわけにもいきませんし…。 スポットライト4、おかげさまで 沢山の方に見ていただけました。 今回個人的にご無沙汰している方々にお会いできて それもとてもうれしかったです。 お忙しい中来てくださった皆様、ありがとうございました!! 2010.12.19 Sunday
“天使に銃は似合わない” マイク・リプリー
猫が、後ろ足をまっすぐ上げ毛繕いする様を、 “猫が槍をたてる”というそうです。 確かにピンッとたった後ろ足はまさに槍のよう。 あの体勢で、一心に毛繕いをしていれば、他の事など目にはいらずとも いたしかたないかもしれません。 この物語に登場するのは、主人公・エンジェルの飼い猫、 その名はスプリングスティーン! エンジェルはロンドンタクシーの運転手をしながら、 ちょっとヤバい世界にも足をつっこんでいて、時々怖い目にも遭遇するわけで、 家で暴漢に襲われちゃったりします。 そんな大ピンチの時に、ふと視界に入ったのは、 悠然と槍をたてているスプリングスティーンの姿。 おい、スプリングスティーン!引っ掻くなり噛みつくなりして、助けてくれよ! というエンジェルの望みは、むなしく無視されてしまうのでした。 ここで名犬○○だったりしたら、暴漢に立ち向かってくれるかもしれませんが、 猫にとっては、主人より毛繕いのほうが大切だったりするのです。 しょうがないです。だって猫なんですから。 私は13時すぎよりラストまで在廊します。 皆様のお越しをお待ちしております 2010.12.18 Saturday
“猫は糊をなめる”(シャム猫ココ・シリーズ) リリアン・J・ブラウン
シャム猫とは、猫の中でももっとも神秘的で優美な猫ではないかと思います。 顔の中心や足先、尻尾の濃色とボディのクリーム色の案配と、 サファイアのような深いブルーの瞳。なんとも美しいバランスです。 その瞳でひたと見つめられれば、思わずかしずいてしまいそうになります。 この物語に登場するココ(本名はカウ・コウ=クン)は、そんなシャム猫の典型といえる猫。 美しく、神秘的。なかなかのグルメで、飼い主や他の人間からは 敬意をはらわれるのを当然としているような猫です。 こう書くと、高慢ちきで嫌なキャラのようですが、ようは典型的な猫であり、 それがこの物語のなかでは、なかなか小気味よかったりします。 彼が普通の猫と違うのは、数々の事件を解決する天才的な猫だという点。 その方法は直接的ではなく、事件解決のヒントに繋がるような行動で、 飼い主に啓示を与えるのです。 この“啓示”がまた、なんなのその行動は?何が楽しいの?といった 実に猫的な所作だったりするので、猫好きは思わずニヤニヤしてしまうのです。 2010年12月11日(土)・12日(日)・18日(土)・19日(日) 13:00〜19:00(最終日は17:00まで) 場所: HAKOBAKA 18日は14時から18時頃までは、確実に在廊しております。 19日は1時過ぎから17時最終までおります。 皆様のお越しをお待ちしております 2010.12.17 Friday
“だれも猫には気づかない” アン・マキャフリー
なんと的確に人と猫との関係を表した文章でしょう。 2010.12.15 Wednesday
“ねこの事務所” 宮沢賢治
「犬の事務所」。「くまの事務所」。「りすの事務所」。 高円寺書林さんにて、少しだけですがポストカードやカレンダー、 通販希望のお声、ありがとうございます! 2010.12.14 Tuesday
“どんぐりと山猫” 宮沢賢治
こんな不思議なはがきが、ある日ポストに届いたなら、 続きを読む >> |
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